3月3日から13日まで開催されたジュネーブモーターショー。ワールドプレミアされた車を見ると注目車ばかりで自動車メーカーがいかに重要視しているのかわかる。去年の東京モーターショーとは大違いだ。
なぜここまで盛大なのかというと、隔年開催のパリ、フランクフルトショーと違ってジュネーブモーターショーは毎年開催であるため、欧州の自動車メーカーの賀詞交換会的な意味合いを持つこと。
またスイスという中立国で開かれるので、どのメーカーも公平な立場でブースをもうけることも理由の一つ。ジュネーブショーの最大の特徴は、各メーカーが威信をかけたスポーツカーを発表する舞台になっているので、派手に見られることもあるかもしれない。
世界5大モーターショーを比べてみると、会場規模/出展社数では、フランクフルトショーが23万5000㎡/1098社とダントツで、パリサロンが8万1000㎡/559社、デトロイトが9万㎡/265社、この次にジュネーブショーの8万1000㎡/220社、最後に東京モーターショーの3万293㎡/160社といった具合。
気になる出展車
VW T-CROSS BREEZE
手頃な価格でオープンエアが楽しめるコンバーチブルSUV。全長4133☓全幅1798☓全高1563mmでエンジンは1L直3ターボ。コンバーチブルではないかもしれないが、発売は確実。
ポルシェ911R
車両重量はボンネットやフェンダーをカーボン、マグネシウム製のルーフなどでGT3RSから50kg軽量化した1370kg。500ps、フラット6の6速MTのみ、991台限定で日本での価格は2629万円。
ベンツCクラスカブリオレ
Cクラスクーペベースの4座オープン。ソフトトップは電動式で開閉時間は約20秒、走行中でも50km/h以下なら開閉可能。キャビンへの風の巻き込みを低減するエアキャップを装備。
マセラティレヴァンテ
マセラティは同社初となるSUV、レヴァンテを公開。搭載されるエンジンは350psと430psの3L V6ツインターボと275psの3L V6ディーゼルターボ。日本には今秋発売予定。
DS E-TENSE
シトロエンの上級ブランド、DSから全長4720☓全幅2080☓全高1290mmのEVクーペを発売。EVのパワートレインは402ps/52.6kgmのモーターを搭載し、0→100km/hは4.5秒、最高速度は250km/h。
ルノーセニック
4代目ルノーセニックがワールドプレミア、5人乗りMPVとなるセニックは新型エスパスと同様、3分割のウィンドスクリーンを採用し開放感は抜群。ボディサイズは全長4406☓全幅1865☓全高1653mm
ケーニグセグ レゲーラ
ケーニグセグ初のPHVスポーツの量産車。パワートレインは5L V6ツインターボに3つの電気モーターで、システム出力は1500ps/203.9kgm。0→100km/hは2.8秒。限定80台で約1億9000万円。
フェラーリGTC4ルッソ
フェラーリFFの大幅改良版、GTC4ルッソが公開。エクステリア前後バンパーグリル、フェンダー、ボンネットなどを変更。エンジンは6262ccと同じだが30ps/1.5kgm向上した690ps/71.1kgm。
ボルボV90
ボルボは先にデビューしたサルーンのS90に続いて18年ぶりに新型V90を発表した。ボディサイズは全長4900☓全幅1900mmで大型のエステートモデル。最大積載量はリアシートを倒した状態で1526L。