トヨタコンパクトFR、「S-FR」がついに東京モーターショー会場でその姿をあらわした。そのボディサイズは全長3990☓全幅1695☓全高1320mm。ヴィッツクラスの極めてコンパクトなボディーだ。
搭載されるエンジンについては公表されていないが、パワーウェイトレシオは6kg/ps台後半から7kg/ps台で、車重は1トン程度をイメージしているという。このことからパワーは140ps程度、チューニングによりパワーアップさせた1.5L直4エンジンあたりが用意されるのではと考えられる。
なお、フロントミッドシップレイアウトで前後重量配分は50対50、トランスミッションは30ペダルの6MTということも明らかにされている。
実際に会場で飾られた実車をみると、その完成度の高さに市販化への期待がますます高まる。S-FRの発売はいつなのか?気になるが、トヨタは「あくまでもコンセプトカー」としている。そしてS-FRは開発が凍結しているという一部報道があったが、確かに市販化に動いていたのだが、現在はそこから先に進んでいないようなのだ。toyota関係者によると、「市販化するには日本だけではなく海外でも販売しなければならなくなったからです」という。グローバルで売るには左ハンドルへの対応や、各国の安全基準をクリアするなどいろいろな要件が必要。ハードルが高くなるわけだ。
ではなぜ今回モーターショーに出品する事にしたのか疑問だが、「まずは大勢の人たちに見てもらい、その反響を見るためです」とはトヨタ関係者。ショーでの評判がよければ本格的に市販化へ動き出すことは十分にありえるという。
とはいえ他にも、当初価格を150万円程度と想定していたが、200万円近くになるとも言われ、「本当にそれでいいのか?」という価格の問題もあるという。最終段階だが開発の難しさに直面している状況。この最後の壁がクリアできるかが、S-FR市販化のカギとなっている。
結局のところ、S-FRは市販化されると思われるが、その時期はまだまだはっきりしない。2017年頃ではないかと噂もされるが、実際に販売されるかどうかは予断を許さないところだ。