世界初公開のトヨタS-FRは新ライトウェイトスポーツの提案である。操縦するエンターテイメント性と、エントリーカーとしての身近な存在感を追求している。東京モーターショーでの反響次第で商品化が決定するという。S-FRは、フロントミッドシップ方式のFRレイアウト。理想的な前後重量配分と、徹底した軽量化によりすぐれたコーナリング特性を追求。エンジンの詳細は未公表だが開発担当者は「パワーユニットは、低速トルクが太く、高回転域まで回る性格を持たせた自然吸気仕様。パワーウェイトレシオは6kg/ps台が目標」と語る。
エンジンは既存の1.5L直4DOHC 16Vをチューニングする可能性が高い。ボディサイズは全長☓全幅☓全高3990☓1695☓1320mm。スタイリングはロングノーズのクーペー風デザイン。タイヤは16インチサイズ。足回りは4輪独立システムで、リアデフにはトルセンLSDが組み込まれるという。トランスミッションは6速MTとAT仕様が設定される。
室内は2+2構成。着座位置を低くしたドライビングポジションが、スポーツカーの雰囲気をアピールする。乗車定員は4名。S-FRは車好きと車大好き人間育成モデルと言える。リーズナブルな価格も開発目標の一つだという。市販化が楽しみな軽量FRスポーツである。