新型ムーブキャンバスは静かな立ち上がりか
9月7日に発表、発売した新型ムーブキャンバスの初期受注は静かな立ち上がりとなっています。9月中旬現在の納期は1ヶ月から1.5ヶ月程度とごく標準的な状況で、中間グレードのXやXリミテッドを中心に売れています。
正規ダイハツ店では最上級グレードのGや売れ筋のXリミテッドの試乗車や展示車を用意し、ユーザーアピールを行っています。今のところ月販5000台の達成は微妙な状況にあります。
ムーヴコンテは廃止へ
ダイハツムーヴの派生モデルである「ムーヴキャンバス」の発売に伴い、ムーヴコンテの生産を中止する見通しで、現時点ではグレードを絞り継続販売しています。
ムーヴキャンバスは両側スライドドア、ムーヴコンテはムーヴと同じヒンジ開閉ドアですが、どちらも丸っこいキュートなデザインで、女性ユーザーを強く意識したコンセプトは共通しています。
ゆくゆくはムーヴコンテの売れ行きが落ちるのは明らかであり、半年程度を目処に生産中止し、ムーヴキャンバスに一本化すると思われます。
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新型車の相次ぐ登場で、2年ぶりに軽自動車市場復活へ
今秋から17年末にかけ次世代型自動車が相次ぎ登場し、2年ぶりに軽自動車マーケットが復活するのが濃厚な見通しとなっています。
9月7日、ダイハツが「ムーヴキャンバス」を発売しました。年末から来年初めにかけてはダイハツが「新型ミラ」を、スズキが「ワゴンR」を世代交代。同じ頃にスズキは「アルト」をマイナーチェンジします。
来年春になるとホンダが「N-BOX」、中盤にスズキが「スペーシア」、来年秋にはダイハツが「タント」を、それぞれフルモデルチェンジする予定です。
ムーヴキャンバスはムーブの両側スライドドアバージョンで女性ユーザーを強く意識したコンセプトを採用しています。
人気が出れば対抗モデルのワゴンRをはじめ、Nワゴン、デイズ、eKワゴンも同バージョンを投入する可能性があります。
いずれも各社の主軸戦略モデルであり、これによって17年の軽自動車市場は2年ぶりにプラスに転じる見通しです。
次世代モデルは新開発のプラットフォームの採用、エンジン改良、軽量化による燃費の更なる改善と使い勝手の向上に加えて、安全対策強化が共通のテーマとなります。
5ドア2ボックスとハイトワゴン系は燃費改善、スーパースペースワゴンは使い勝手向上、全分野では安全対策を中心とした進化といった開発テーマになりそうです。
メーカー別だとダイハツとスズキのトップシェア、銘柄別だとN-BOXとタントのトップセラー争いが再燃するのは必至の情勢となります。