テスラといえば、「モデル3」の受注台数が話題になったのも記憶に新しく、「モデルS」のデリバリーも順調に進んでいるようで、最近とみに首都圏でよく見かけるようになった。
そして、そのモデルSと同じ基本コンポーネンツを用いたSUV版の「モデルX」が、いよいよ日本上陸を果たした。
大きさは、全長5m超、全幅2m超となりかなり大柄。中身はモデルSと共通性が高いものが、色々新しい物も与えられていて興味深い。
モデルXを象徴する「ファルコンウィングドア」は、文字通り鷹の翼のように開くのだから、インパクト満点だ。見た目だけでなく、乗り降りしやすい実用性も併せ持つ。
さらに、フロントのドアもすごい。キーを持って近づくと自動的に運転席のドアが開いて、乗り込んでブレーキペダルを踏むと自動で閉じるようになっているのだ。
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オールガラスパノラミックウインドシールドによる絶大な解放感!
運転席からの景色も独特。やや高めのアイポイントによる見晴らしの良さに加えて、モデルXには前席乗員の頭上まで仕切りのないオールガラスパノラミックウインドシールドが採用されたこともニュースだ。この絶大な開放感もまたモデルXならではである。
インパネには、モデルSで注目を集めた縦長の大画面ディスプレイのあるインパネがモデルXにもついている。
シートは5人乗りと6人乗りと7人乗りが選べるのだが、7人乗りでも2列目が独立した3座のシートとなるのも特徴的。こちらも見晴らしが良く開放的で座り心地は快適そのものだ。
3列目のスペースも思ったよりも広くて、小柄な女性や子供なら全く問題なさそう。シートは左右独立して折りたたむこともできる。
「P90D」にオプションのルーディクラス(「馬鹿げた」の意味)モードを装着すると、システム出力は539ps、モータートルクは967Nm、0-100km/h加速は実に3.4秒とスーパースポーツなみ。そのうえさらに同3.1秒の「P100D」も控えているから凄い。
車高は高めでもバッテリーをフロアに敷き詰めているから重心は低い。おかげで走りはいたって安定していて、かつ俊敏。
とてもこんなに大きくて背の高いSUVという感覚ではない。回生ブレーキとモータートルクの連携で、タイトなワインディングもリズミカルに走っていける。
高速道路では、「オートパイロット」が役に立つ。ウィンカーを操作すると自動的に車線変更してくれる「オートレーンチェンジ」の動作もいたって的確だ。
周囲の安全まで車がしっかり確かめてくれるのだから疲れ知らずだ。渋滞路だってスイッチ操作だけでストレス無く先行車について行ってくれるのもありがたい。
もちろん走っている間はCO2を一切排出しない。世界で唯一無二の「E-SUV」である日本でのデリバリーは年末に始まる予定だ。
テスラモデルXは60kWh、75kWh、90kWh、100kWhのバッテリーサイズを用意。価格は895万~1611万2000円と9月上旬時点、価格帯のみの発表で、クリーンエネルギー車の補助金も申請中のため交付金額はまだ公表されていない。
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グレード別スペック
グレード | 60D | 75D | 90D | P90D | P100 |
推定航続距離(km) | 355 | 417 | 489 | 467 | 542 |
最高速度(km/h) | 210 | 210 | 250 | 250 | 250 |
0-100km/h加速(秒) | 6.2 | 6.2 | 5 | 3.9 | 3.1 |
モーター出力(前/後) | 263/263 | 263/263 | 263/263 | 510/263 | 510/263 |
システム出力(ps) | 422 | 422 | 422 | 471 | 539 |
テスラモデルX主要諸元
全長(mm) | 5037 |
全幅(ミラー格納時,mm) | 2070 |
全高(ドア閉,mm) | 1680 |
全高(ドア開,mm) | 2200 |
ホイールベース(mm) | 2965 |
最低地上高(mm) | 185 |
車重(kg) | 2468 |
空気抵抗係数 | 0.24 |
バッテリーと ドライブユニット保証 |
8年間距離無制限 |
車両保証 | 4年間or8万kmまで |