CX-5のフルモデルチェンジでフェーズ2へと進化したマツダの新車群。
その裏でMPVやプレマシー、ビアンテが姿を消している。
北米や中国市場ではミニバンよりも3列シートSUVの人気が上昇中でもあることから、3列シートSUVの投入はマツダにとって重要課題。
元々北米ではより大きなCX-9が販売されていて、人気は上々。
乗り心地とハンドリングのバランスの良さ。
2列目、3列目シートの居住性の良さがあった。
一見、CX-5を伸ばして3列シートモデルを作った、と思うかもしれないが、CX-8はCX-9のプラットフォームを採用していて、サスペンションアーム類はCX-9のものを短くしてセットしている。
5人乗りのCX-5よりも6~7人乗りを考慮して、より剛性の高いサスペンションとしているのだ。
車幅はCX-5と同じ1840mmとしているので、外から見る大きさの割には運転はしやすく、Aピラー周りの側方視界もドアミラーをボディマウントとしているので良好。
駐車時などは360°モニターによって安心させてくれるので大きさはあまり感じさせない。
ただし、ディスプレイモニターのサイズが他のマツダ車と共通なので、今時の車の割には小さい。
先進安全技術のi-ACTIVSENSEはさらに進化していて、運転支援のアダプティブクルーズコントロールとレーンキープアシストの性能はBMW5シリーズに近い制御だ。
2列目シートはセパレートした2座のキャプテンシートと3座のベンチタイプが選べる。
3列目シートは座面が厚く、最高級グレードではナッパレザーによって座面の感触がとてもよく、大柄な人では体育座りは致し方ないところだが、かなりくつろげる。
ただし、CX-8のすごいところは3列目シートでもドライバーと普通の声で会話ができるところ。
驚くほど静か、というわけでもないのに、人の声レベルの周波数帯がしっかり通るように静粛性にこだわっているのだ。
2.2Lディーゼルエンジンはさらに改良が加えられ+15ps/30Nmアップ。
音振が良くなり、また低速域からスムーズにトルクを発揮する。
重量もCX-5比で重いが、多人数乗車をもしっかりこなす力感がある。
ハンドリング面ではボディの剛性感が高く、G-ベクタリングコントロールもより効果的にセットされ直している。
フロントにリバウンドスプリングを採用して高横G時にはロールを抑えているが、それ以外ではしなやかなストローク感だ。
CX-5に決める前に、一度は試乗してみるべきかもしれない。
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CX-8 XD Lパッケージ(4WD)主要諸元
全長☓全幅☓全高(mm) | 4900☓1840☓1730 |
ホイールベース(mm) | 2930 |
重量(kg) | 1900 |
最低地上高(mm) | 200 |
トランスミッション | 6AT |
エンジン | 直4、2.2L DOHCクリーンディーゼル |
総排気量(cc) | 2188 |
最高出力(ps/rpm) | 190/4500 |
最大トルク(kgm/rpm) | 45.9/2000 |
JC08モード燃費(km/L) | 17.0 |
WLTCモード燃費(km/L) | 15.4 |
価格 | 419万400円 |