11月9日、トヨタ、スバル、ダイハツから新たなコンパクトトール2ボックスが発売される。このモデルはダイハツが開発・生産し、トヨタ、スバルにOEM供給されるものだが、その詳細がわかった。
車名はトヨペット店&ネッツ店扱いモデルが「タンク」、トヨタ店&カローラ店のものが「ルーミー」、ダイハツが「トール」、スバルで販売するものは「ジャスティ」となる。4ブランド6系列店での扱いだ。
この4兄弟はボディパネルこそ共用だが、フロントグリルを中心に顔つきを変えて仕立てあげられることになる。
bBやQooの後継モデルと言われるが、両側スライドドアを持つことからもわかるように、ライバルは明らかにスズキのソリオ。
ボディサイズは全長3700×全幅1670×全高1735mmで、全幅こそやや広いが、そのほかはソリオとほぼ同じ。室内幅、室内高は共にソリオを上回る。
そのボディに搭載されるエンジンは、直3、1LのNAと同ターボ。出力はNAが69ps/9.4kgm、ターボは98ps/14.3kgm。
ソリオは1.2LのNAエンジンを搭載し、91ps/12.0kgmという出力なので、この手のモデルを探しているユーザーは、大いに悩むことになりそうだ。
気になる燃費はNAが24.6km/L、ターボ搭載グレードは21.8km/L。NAモデルの燃費は、ソリオのガソリンモデルと同等となっているが、ソリオには27.8km/Lの数値を誇るハイブリッドが存在するので、燃費に関しては若干、分が悪い。
グレード構成は、いずれのモデルも上級&スポーツバージョンのカスタムと、標準のノーマルがあり、フロントマスクのデザインで差をつける。
ラインアップはタンク&ルーミーが、X、XS、G、GS、G-Tとなり、ターボモデルはG-T。ノーマルとカスタムを含めると、計8タイプのラインアップとなる。
ダイハツが販売するトールは6タイプ、ジャスティは4タイプなので、販売メーカーによりラインアップ数に差があることになる。
駆動方式は、NAにはFFと4WDが用意されるが、ターボはFFのみ。この駆動方式の違いを含めるとタンク&ルーミーは14タイプのラインアップとなり、ユーザーの細かな要望を拾っていく。
無論、現代の車に欠かせない先進安全装備も、衝突回避支援ブレーキ、車線逸脱警報機能などを含んだ「スマートアシスト2」を搭載し、ライバル、ソリオの牙城を崩しにかかる。トヨタの強い販売網で、どこまで販売台数を伸ばせるか注目だ。
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タンク/ルーミー価格表
標準モデル
- X(FF):146万3400円
- X(4WD):163万6200円
- XS(FF):152万8200円
- XS(4WD):170万1000円
- G(FF):162万円
- G(4WD):179万2800円
- GS(FF):168万4800円
- GS(4WD):185万7600円
- G-T:180万3600円
カスタムモデル
- G(FF):177万1200円
- G(4WD):194万4000円
- GS(FF):183万6000円
- GS(4WD):200万8800円
- G-T:196万5600円