新型ワゴンRのポイント
- 3つの顔を採用し、デザインを大幅一新
 - モーター走行できるマイルドハイブリッド搭載
 - 室内は広くなり、利便性をアップ
 - スズキ独自の先進安全技術を採用
 
標準形ワゴンRが2つのスタイルに!
- ワゴンRハイブリッドFX:マイルドハイブリッド33.4km/L
「FA」は直3NAエンジン搭載で26.8km/L。標準型ワゴンRのベーシックグレードとなる「FA」「ハイブリッドFA」は従来のワゴンRのイメージに最も近いスタイル。四角をモチーフにした端正な表情のフロントマスクを採用。 - ワゴンRハイブリッドFZ:マイルドハイブリッド33.4km/L
標準系ワゴンRの最上級グレードとなる「ハイブリッドFZ」には、より上質感を演出したデザインを採用。フロントグリルから続く、上下2段に分かれたヘッドライトのフロントマスクが特徴。 - ワゴンRスティングレーハイブリッドT:マイルドハイブリッド+ターボ28.4km/L
カスタム系のスティングレーは、ブラックとメッキ加飾の大型フロントグリルや専用デザインのバンパーなどによる迫力あるフロントマスクが特徴。ターボ+マイルドハイブリッド車も設定。 
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ワゴンR 軽ナンバー1モデルの座奪還へ
昨年11月にソリオハイブリッド、昨年末に新型スイフトと、わずか数ヶ月で新型車を続々とデビューさせているスズキが、今度はこの2月1日に軽自動車のビックネーム、ワゴンRをフルモデルチェンジした。
軽自動車で昨年最も売れた車種はホンダのN-BOX。ここ数年軽自動車市場で人気を集めているのが、このN-BOXやダイハツタントと言ったスーパーハイトワゴンのカテゴリーで、昨年のワゴンRの軽販売ランキングは6位と、同門スズキの中でもハスラーやスペーシアよりも売れ行きは少ないという結果だった。
とはいえ、ハイトワゴンスタイルを軽自動車の主流に変えたワゴンRはスズキにとって重要な主力モデルであることは今も変わらない。
そこで、今回で5代目となる新型ワゴンRは今の軽自動車市場で巻き返しを図るべく、大きく進化させながら、新たな魅力を満載したビッグチェンジが図られている。
3つのデザインに変身
エクステリアはこれまでのワゴンRのイメージを残したいわゆるキープコンセプト。
しかしながら、新型は幅広い世代の価値観に対応するために、三つのエクステリアデザインを採用したのがポイントだ。
先代型では標準モデルとカスタム系のスティングレーの2つのデザインだったが、新型は標準モデルに二つの「顔」が与えられ、全部で3つのデザインとなったのだ。
標準モデルは、ベーシックグレードが従来のワゴンRに最も近いイメージだが、それとは別に上級グレードにはフロントグリルとヘッドライトが上下2段に分かれたスポーティなマスクを採用。
スティングレーは縦長ヘッドライトと大型グリルによって、さらに迫力あるスタイルへと進化した。
全体的なフォルムはキープコンセプトだが、先代モデルから大幅にデザインを一新し、見た目の印象はガラリと変わっている。
一方でサイズ的な変更はホイールベースを35mm拡大(2460mm)したことが先代型との大きな違い。
これと同時に、新プラットフォームを採用すると共に、同時にパッケージングも見直したことで、室内長は軽ナンバー1の2450mmと広々とした室内空間を実現している。
エンジンはどうか?
そして、新型ワゴンRで最大のトピックがマイルドハイブリッドの搭載だ。
パワーユニットは3タイプを用意。一つは従来と同じR06A型の改良型となる直3DOHCエンジン。2つ目は、この直3エンジンをベースにしたマイルドハイブリッドシステム搭載ユニット。
そして、この2つのパワーユニットに加えてスティングレーには64ps/10.0kgmをDOHCターボをベースにしたマイルドハイブリッド搭載ユニットが設定される。
ワゴンRは先代で、モーター機能付発電機のISGと専用リチウムイオンバッテリーによるモーターアシストで加速時に負担を減らす低燃費技術のS-エネチャージを採用。
今回のマイルドハイブリッドも基本的なシステムはこのS-エネチャージと同じなのだがISGのモーターを高出力化(2.2ps→3.1ps)し、リチウムイオンバッテリーを大容量化。
これによって、マイルドハイブリッドでは発進時に最長10秒間のモーターによるクリープ走行が可能になった点などが新しい。S-エネチャージの進化版が今回のマイルドハイブリッドというわけだ。
そして注目すべきはやはり燃費で、マイルドハイブリッドの搭載や新プラットフォーム採用などによる軽量化(先代モデル比20kg減)の効果により、直3NAエンジン+マイルドハイブリッド車のJC08モード燃費は軽ハイトワゴンナンバーワンの低燃費33.4km/L(2WD)をマーク(先代型は33.0km/L)。
なお、直3NAエンジン車の燃費は26.8km/L(2WD)、直3ターボ+マイルドハイブリッド車は28.4km/L(2WD)となる。
最新装備を満載
そのほか、新型は装備面も見逃せない。インテリアのデザインも大きく変わって、センターメーターを採用したインパネデザインをポイントなのだが、その運転席前方のダッシュボードには軽初のヘッドアップディスプレイを採用(一部標準&オプション)。
さらに新型スイフトで初採用された単眼カメラと赤外線レーザーを使った緊急自動ブレーキシステムをオプションで装備(5万9400~9万6120円)。
なお、この「デュアルブレーキサポート」はセーフティパッケージとして、誤発進抑制機能や車線逸脱警報機能、ヘッドライトのハイビームアシスト機能などがセットとなっている。
また、新型ワゴンRのエクステリアデザインの後席ウインドウ窓枠の前側がアルファード風のデザインになっているのも特徴的だが、これは後席ドア内側にアンブレラホルダーを設置したためのもの。
リアドア両側に装備され、傘についた雨水は車外に排出されるようになっている。
価格はどうなのか?
グレードは、標準モデルがFA(NAエンジン)、ハイブリッドFX、そして上級グレードのハイブリッドFZの3タイプ。
スティングレーはL(NAエンジン)、ハイブリッドX、ハイブリッドT(ターボ+モーター)の3タイプ。
価格帯は、標準モデルが107万8920~147万960円、スティングレーが129万3840~177万9840円。先代モデルからはほぼ据え置き価格で、買い得感もバッチリだ。
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ワゴンR価格
| グレード | エンジン | 駆動 | JC08モード 燃費(km/L)  | 
価格 | 
| 
 FA 
 | 
 直3NA 
エンジン  | 
2WD | 26.8 | 107万8920円 | 
| 4WD | 25.4 | 120万2040円 | ||
| 
 ハイブリッド 
FX  | 
 直3マイルド 
ハイブリッド  | 
2WD | 33.4 | 117万7200円 | 
| 4WD | 30.4 | 129万8160円 | ||
| 
 ハイブリッド 
FZ  | 
 直3マイルド 
ハイブリッド  | 
2WD | 28.4 | 135万円 | 
| 4WD | 27.0 | 147万960円 | 
ワゴンRスティングレー価格
| グレード | エンジン | 駆動 | JC08モード 燃費(km/L)  | 
価格 | 
| 
 L 
 | 
 直3NA 
エンジン  | 
2WD | 26.8 | 129万3840円 | 
| 4WD | 25.4 | 141万4800円 | ||
| 
 ハイブリッド 
X  | 
 直3マイルド 
ハイブリッド  | 
2WD | 33.4 | 148万8240円 | 
| 4WD | 30.4 | 160万9200円 | ||
| ハイブリッド T  | 
 直3マイルド 
ハイブリッド +ターボ  | 
2WD | 28.4 | 165万8880円 | 
| 4WD | 27.0 | 177万9840円 | 
ワゴンR主要諸元
| 車種 | ワゴンR | ワゴンR スティングレー  | 
| グレード | ハイブリッド FZ(2WD)  | 
ハイブリッド FZ(2WD)  | 
| 全長☓全幅☓全高(mm) | 3395☓1475☓1650 | 3395☓1475☓1650 | 
| ホイールベース(mm) | 2460 | 2460 | 
| 車両重量(kg) | 790 | 800 | 
| エンジン | 直3DOHC | 直3DOHCターボ | 
| 排気量(cc) | 660 | 660 | 
| 最高出力(ps/rpm) | 52/6500 | 64/6000 | 
| 最大トルク(kgm/rpm) | 6.1/4000 | 10.0/3000 | 
| モーター最高出力(ps) | 3.1 | 3.1 | 
| JC08モード燃費(km/L) | 33.4 | 28.4 | 
| エコカー減税 (取得税/重量税)  | 
100%/100% | 80%/75% | 
| タイヤサイズ(F/R) | 155/65R14 | 165/55R15 | 
| 価格 | 135万円 | 165万8880円 | 


  
  
  
  