秋は年末の新車販売商戦などに向けて各自動車メーカーとのマイナーチェンジ車や特別仕様車を含めたニューモデルを投入し、新しいラインアップの充実化を図る時期。
今年は10月下旬から東京モーターショーが開催されるとあって、その会場に展示するために、この秋頃には多くのニューモデルがデビューする予定となっている。
日産リーフ 9月6日デビュー
注目のポイント
- 航続距離が365kmへ
- デザインテイストを一新
- NISMO仕様も追加設定の予定
続々と登場する秋の新車。その中でも一番の注目車となるのは日産が年内にフルモデルチェンジすることを公表している新型リーフだろう。
その新型の最大のウリは航続距離で、満充電での航続距離は現行車(30kwh)の280kmから約30%伸びて、365km程度になると言う。
また、新型のポイントとなるのがスタイリング。ボディサイズは現行モデルに比べて全長が35mm延長、全幅が20mm拡大、全高が10mm低くなり、現行型のずんぐりとした印象からスタイリッシュなローフォルムに一新する。
注目のデビューは9月6日発表、12月発売となりそう。また遅れて、NISMOバージョンも設定される情報もあり、こちらにも期待したい。
【広告】
スズキスイフトスポーツ 2018年1月デビュー
注目のポイント
- 新たに1.4Lターボを搭載
- 新型プラットフォームへ一新
- 本格コンパクトターボスポーツ
ベースとなるスイフトの登場から約1年後となる今年末~来年1月頃、新型スイフトスポーツが待望のデビュー予定。
プラットフォームを一新して先代型から120kgの軽量化と高剛性ボディを実現したスイフトをベースに新型「スイスポ」は生まれ変わるだけに期待が高まる。
が、それ以上にこの新型で注目されるのがパワートレーン。搭載されるのは1.4L直4ターボとなり、トランスミッションは6速MTも用意。
このエンジンはエスクードの海外仕様ビターラに採用されているが、新型スイスポでは150ps/25.0kgmにチューニングされる。ターボの走りに期待したい。
三菱エクリプスクロス 今年12月デビュー
注目のポイント
- クーペフォルムのSUV
- 2タイプのエンジン搭載
- 全車4WDで悪路走破性も高い
エクリプス クロスは、アウトランダーとRVRの中間に位置するクーペフォルムをコンセプトにしたSUVで、2列シートの5人乗り仕様。
ベースはアウトランダーだがPHEVではなく、また別のパワートレーンを採用するのも大きな特徴となる。
搭載されるのは2.2Lクリーンディーゼルターボと1.5Lガソリンターボの2タイプ。
特に注目はクリーンディーゼルエンジンの方で、デリカD:5用をリファインし、8速ATと組み合わせることで、レスポンスと経済性を向上させていると言う。
駆動方式は全車4WDで、デリカD:5と同タイプのS-AWCを搭載。ドライブモードは「オート」「グラベル」「スノー」を選べ、AYCも採用する。
最低地上高はアウトランダー(190mm)と同程度を確保していると言うから、悪路でも安心して踏み込んでいけるはずだ。
デビューは今年12月下旬発表、発売は来年1月となり、9月頃から事前予約の受付を開始する見込みだ。
ホンダ N-BOX 8月31日デビュー
注目のポイント
- 新型ホンダセンシングを採用
- エンジンは新型へ一新
- 室内は使い勝手の良さも向上
軽のベストセラー、N-BOXの新型は8月31日に発表、9月1日に発売される予定。新型は先進予防安全装備「ホンダセンシング」を全車標準装備。
現行型の緊急自動ブレーキよりも大幅に性能アップして歩行車も検知可能。また、全体の9割が見直され、約80kgの軽量化も実現。
マツダCX-8 今年8月デビュー
注目のポイント
- マツダ初の3列シートSUV
- 6人乗り・7人乗りを設定
- 2.2Lディーゼルターボを搭載
2代目CX-5がベースとなるマツダ初の3列シートSUV、CX-8は8月末に発表、11月発売となりそう。
その3列となるシートレイアウトは、2列目がキャプテンシートの6人乗りとベンチシートの7人乗りを設定。エンジンは2.2Lクリーンディーゼルが搭載される。
レクサスLS 今年10月デビュー
注目のポイント
- 新開発プラットフォーム採用
- 3.5Lツインターボエンジンも新開発
- 世界最高レベルの安全技術を搭載
6月に日本でも初披露されたレクサスの新型LSは今年10月の発売が予想される。
新型のラインアップは、421psを発揮する新開発の3.5Lツインターボエンジンを搭載した「LS500」と、基本的にLCに採用されるのと同じシステムの3.5Lハイブリッドを搭載した「LS500h」。
世界最高レベルの予防安全技術もウリで価格は1500万円程度になりそう。
【広告】
スバルS208 今年11月デビュー
注目のポイント
- 出力は歴代最高の330ps
- ビルシュタイン製ダンパーを採用
- 売り切れ必至の限定300台
WRX STIをベースにSTIがエンジンを含め、全域にわたってチューニングしたコンプリートカーのSシリーズ。
発売日に即完売したS207の後継たるS208が発表される。
エンジンはS207ではベース比20%アップの328psだったが、S208では330psまで向上し、中速域のトルクも向上していると言う。
足回りはフロントダンパーに、S207で評価の高かったビルシュタイン製ダンプマチックⅡを装着する。価格は600万~650万円で、限定300台となりそうだ。
トヨタヴィッツGRMN2 今年10月デビュー
注目のポイント
- 200台限定の記念モデル
- 220ps/25.5kgmを発揮
- 走りの仕上げは抜かりなし
参戦初年ながらWRCで強さを発揮するヤリス(日本名ヴィッツ)。
東京オートサロンではGRMNコンセプトモデルが展示されていたが、東京モーターショーでいよいよWRC記念モデルとして正式デビューする。
日本向けのボディは5ドアで、エンジンは1.8Lの直4、2ZR型にスーパーチャージャーを組み合わせて220ps/25.5kgmを発揮する。
200台の限定発売の計画で、価格は350万円前後となりそうだ。
トヨタマークX GR-S 今年8月デビュー
注目のポイント
- マークX最後のFRモデル
- 専用パーツで特別な1台に
- ボディ補強などで走りも磨く
最後のFRモデルになると言われるマークXには、GR-Sが設定される。今年8月頃のデビュー予定だ。
GR-Sモデルのため、パワーアップなどは行われないが、もとよりマークXは3.5Lモデルで318ps、2.5Lモデルで203psと十分な出力を持っているため、ボディ補強、ベース車のEPS+スポーツステアリングで走りは大きく変わるはずだ。
スバルインプレッサSTIスポーツ 今月11月デビュー
注目のポイント
- 待望のスポーツグレード
- 高性能ダンパーを採用
- SGPの走りがさらに向上
販売好調のインプレッサにSTIスポーツが追加される。STIスポーツは、レヴォーグに追加されるや全体の約4割を占める人気となったグレードだ。
インプレッサSTIスポーツもエンジンには手を入れないものの、フロントダンパーにはセッティングこそ違うがS207と同じビルシュタイン製ダンプマチックⅡを採用。
このダンパーの装着によって、上質な乗り心地とハンドリングを両立している。価格は1.6Lが約250万円、2Lが約300万円と、2モデルに展開される。
スバルレガシィ 今年10月マイナーチェンジ
注目のポイント
- フロントマスクが精悍に
- シャシーの最適化で走りが向上
- 内外装の質感が向上
日本でのマイナーチェンジが9月から10月に予定されているレガシィ。
スバルアイデンティティを従来以上に強調した新造形のLEDヘッドランプとフロントグリル、抑揚のあるフロントバンパーの採用によりフロントフェイスを刷新、より精悍なデザインとなっている。
サスペンションのチューニングやCVT特性も変更され、操縦安定性と乗り心地にさらに磨きがかかる。
トヨタハイラックス 今年9月デビュー
注目のポイント
- ファン待望の復活
- エンジンはディーゼルのみ
- ボディタイプはダブルキャブ
トヨタのピックアップトラック「ハイラックス」が、9月に復活する。上級グレードと標準グレードの構成で、ボディタイプはダブルキャブ。
パワートレインはプラドが搭載する2.8Lクリーンディーゼルと6ATの組み合わせ。ボディカラーは5色設定されると言う。
トヨタアルファード/ヴェルファイア
注目のポイント
- 11月にビッグマイナーチェンジ
- 安全性能が向上
- ダウンサイジングターボを設定
現行型アルファード/ヴェルファイアが、11月にもビッグマイナーチェンジとなりそうだ。今回は内外装のデザイン変更、使い勝手の向上が行われる。
さらに3.5L V6エンジン搭載屋を、2Lダウンサイジングターボに切り替え、先進安心パッケージ「トヨタセーフティセンスP」の標準装備車を設定するなどの手直しの行われる。
特別仕様車は両モデルとも一旦廃止し、1年後に装備内容を変更して再設定し投入する計画のようだ。
日産 セレナe-POWER 今年10月デビュー
注目のポイント
- e-POWER採用のハイブリッド
- ノートのシステムから若干改良
- 発表は10月頃に延期か?
ノートe-POWERに続いて、主力ミニバンのセレナにも待望のe-POWERが設定される。
ただし、デビューは当初8月とみられていたが、今年10月発表、来年早々の発売とスケジュールが伸びている様子。
パワーユニットは基本的にノートと同じ1.2Lエンジンにリーフ用モーターを組み合わせたシステムだが、バッテリー容量などは上げられるという。燃費はJC08モードで30km/Lに迫る模様。
ホンダステップワゴンハイブリッド 9月21日デビュー
注目のポイント
- マイナーチェンジと同様には同時にハイブリッド追加
- オデッセイハイブリッドと同じシステム
- 1.5Lターボの約40万円高か?
ステップワゴンはマイナーチェンジ&ハイブリッドの追加が9月21日発表、翌22日発売で行われる。
ハイブリッド車が設定されるのは上級モデルの「スパーダ」のみ。ハイブリッドシステムは、オデッセイなどと同じ2Lエンジン+2モーターで、FF車のみのラインアップとなる。
トヨタランクルプラド 9月2日マイナーチェンジ
注目のポイント
- 内外装のデザインを変更
- クオリティアップ
- トヨタセーフティセンスP標準装備
ランクルプラドは9月2日にマイナーチェンジが行われる予定。
09年デビューの現行型は13年にも大幅なマイナーチェンジをしているが、今回は内外装のデザイン変更や安全性強化の改良を実施。
外装は、フロントヘッドランプやグリルのデザインが変更され、さらに上質感アップが図られる。
また、歩行者にも対応するトヨタ最新の予防安全装備「トヨタセーフティセンスP」が標準装備される。
レクサス レクサスNX 9月14日マイナーチェンジ
注目のポイント
- 内外装を大きく変更
- レクサスセーフティシステム+装備
- オプションのカーナビも大画面化
レクサスNXは9月14日にマイナーチェンジが実施される模様。
エンジンや足回りなどの変更はないが、今年4月の上海モーターショーで公開されたように内外装が変更される。
また、最新予防安全装備「レクサスセーフティシステム+」を全車に標準装備。オプションのカーナビも9インチに拡大される。
ホンダアコード 今年末日本公開
注目のポイント
- ワイド&ロープロモーション
- 2Lターボ&10速ATも設定
- 日本はハイブリッドを来年導入か
ホンダが今年秋に北米で発売する新型アコードを発表。外観はよりワイド&ローフォルムへと一新した。
パワートレインは、1.5Lと2Lの直噴ターボエンジンと、ハイブリッドの3タイプ。2Lターボには10速ATが組み合わされる。日本導入は来年か?