【第1位】 ホンダ・ステップワゴン：初代モデルの魂が息づく
「＃素敵な暮らし」をコンセプトに、2022年5月に登場した現行のステップワゴン。そのデザインは初代や2代目に重ねる部分が多く、縦基調のリアコンビネーションランプも共通。シンプルで万人受けするデザインに加え、2モーターハイブリッドシステムe:HEVを採用し、低燃費かつ滑らかな走行を実現。視界良好で乗り物酔いしにくい室内空間や多彩なシートアレンジも好評で、1カ月での受注台数は2万7000台を超え、月間販売計画の5倍以上に達した。
【第2位】 スズキ・アルト：初代モデルのコンセプトを受け継ぐ一台
2021年12月に登場した9代目アルトは、親しみやすいデザインと安心感のある立体的なフォルムが特徴。初代のコンセプトを忠実に受け継ぎ、R06D型エンジンとマイルドハイブリッドの搭載によって27.7km/Lというトップクラスの燃費を達成。広い室内空間や豊富な収納、優れたボディ剛性による快適な乗り心地も兼ね備え、販売価格もリーズナブル。
【第3位】 ダイハツ・アトレー：軽RVの新感覚が奏功
2021年12月にフルモデルチェンジを果たしたアトレーは、商用車ながら乗用車感覚の装備や質感にこだわった内外装デザインが特徴。4ナンバー化を活かした広い荷室や先進安全技術の装備、電子制御式4WDなどが話題を呼び、1カ月での受注は月販目標の8倍に達した。
【第4位】 マツダ・ロードスター：8年以上にわたるロングセラー
2015年に登場した4代目ロードスターは、原点回帰を高らかに宣言。アルミや高張力鋼板の使用比率を高めつつ、100kg以上の軽量化を実現。SKYACTIV-G 1.5エンジンの搭載や低重心化により、軽快な走りを取り戻し、最新の先進安全技術やコネクティッド技術も搭載。8年以上が経過したいまもなお好調なセールスを続けている。
【第5位】 日産・シルビア S15型：名声を取り戻した5ナンバーサイズ
1999年に登場したS15型シルビアは、5ナンバーサイズに戻し、足回りやボディ剛性の強化を行い、ターボエンジン搭載のスペックRと自然吸気エンジン搭載のスペックSのふたつに変更。スペックRは抜群の人気を誇り、高性能な機能が充実。短期間での販売だったが、原点回帰で成功を収めた名車として記憶されている。
あとがき
これらの車種は、それぞれの原点に立ち返り、成功を収めたモデルである。デザインや性能の向上だけでなく、使いやすさや快適性の提供が評価され、多くのユーザーから支持を集めた。これからもクルマメーカーたちは、原点を大切にし、使い手のニーズに応えることが重要であることを示唆している。
