2016年高速道路の単一レーンで、2018年には複数レーンで車線変更を自動的に行う自動運転が可能になる。202X年、ニッサンIDSコンセプトの技術が多くの市販車に搭載され当たり前のものになる。
「2020年までに革新的な自動運転技術ゼロエミッション技術を複数車種に搭載する」
日産は、世界で最も優れた持続可能性を持った会社となることを目指しながら、環境負荷を低減する「ゼロエミッション」と、日産自動車が関わる交通事故による死亡・重傷車数をを実質ゼロにする「ゼロフェイタリティ」という大きな二つの柱をスローガンとして掲げることで、理想的なクルマ社会の実現に取り組んでいる。
「ゼロエミッション」に対する活動は2010年に世界初の量販ゼロエミッション車として誕生したEV「日産リーフ」の発売に端を発する。リーフは改良積み重ね2015年にはバッテリー容量を30kWhに増加させることで、1回あたりの航続距離を280km(カタログ値)にまで延ばすなど着実に進化をとげている。
「ゼロフェイタリティ」には自動運転技術を市場に投入する計画が含まれる。日産自動車社長兼最高経営責任者である、カルロスゴーン氏は、「自動運転車両は、究極的には死亡事故ゼロを実現する可能性を秘めており、日産は最前線でその開発に当たっている」と語る。
自動運転技術の実現により交通事故件数の減少だけでなく、効率の良い運転環境による省エネルギー化や交通管理精度の向上、そしてドライバーのストレス軽減がもたらされる。そうしたことから日産では2020年までに自動運転技術を搭載した車両を順次導入すると明言。また、2016年末までには「パイロットドライブ1.0」として、混雑した高速道路上での安全な自動運転を可能にする技術を日本市場に導入するとした。
さらに、その先の自動運転技術を搭載した「ニッサンIDSコンセプト」を披露。これは、AI(人工知能)による高度な自動運転技術を可能としながら、手動運転時の癖や好みを学習し、それを自動運転に反映させるなど、日産が将来考えている自動運転のあり方を具体化したものだ。
日産の自動運転技術知能化 死亡事故ゼロ
日産では「ゼロフェイタリティ」の実現に向けた自動運転技術の開発が行われている。その屋台骨となるのは既に市販車両に搭載されている安全装備「エマージェンシーブレーキ」だ。同装備は「自動ブレーキ」と称され、ユーザーにとって理解しやすいメッセージ性があることから、この「エマージェンシーブレーキ」が日産を代表する安全装備だと思われてしまう部分があるものの、現実はそれにとどまらない。
日産では様々な安全技術を一つの塊として捉えた総合的な開発を行なっており、衝突事故の過程を6段階に分類した「セーフティ・シールドコンセプト」という安全思想のもと各種の安全装備を開発し市販車両へ搭載しているが、この安全思想は将来導入が期待される自動運転技術を搭載した車両であっても変わることは無いからだ。
違いがあるとすれば、車両に搭載された各種センサーの性能向上に加えて、それらの情報を融合させたフュージョン方式の導入により、自車周囲に発生した事故のリスクをいち早く察知できるようになるという点だ。
加えて自動運転時には、車両に搭載されたAIによって将来起こりうるであろうリスクを予測することで、そもそも危険な状態に近づかない「パーフェクトセーフティドライブ」を目指すことも可能になる。
こうした「ゼロフェイタリティ」に対して、日産では車の知能化が不可欠と判断。その早期実現のために生み出した自動運転のコンセプトを「ニッサン インテリジェント ドライビング」と命名した。また、このコンセプトに基づいた自動運転技術である「パイロットドライブ」を「ニッサン インテリジェント ドライビング プロトタイプカー」に搭載、既に公道での実証実験も行っている。
「パイロットドライブ1.0」は混雑した高速道路上での安全な自動運転を可能にする技術であり、2016年末までには世界初として日本市場に導入される。そして2018年には高速道路での車線変更を自動的に行う複数レーンでの自動運転技術の実用化を想定し、2020年までには交差点を含む一般道での自動運転技術の導入を計画している。
「ニッサン インテリジェント ドライビング プロトタイプカー」は、EV「日産リーフ」をベースとし、車体の前後左右にミリ波レーダー/レーザースキャナー/光学式カメラと特性の違う複数のセンサーを搭載しながら、高速処理が可能なCPUを用いて自車周囲360度の状況を把握した自動運転を行う。また、操作系には自動運転専用のHMI(人と機械の接点)が織り込まれるなど、ドライバーとの親和性も考慮された。
2015年11月現在、すでに「2020年までには、交差点を含む一般道での自動運転技術」は具現化され、「ニッサン インテリジェント ドライビング プロトタイプカー」による一般道路(下道)での実証実験が行われており、今後は海外市場でも公道を使った実証実験が繰り返される。
日産の電動化技術ゼロエミッション EVの超絶進化軽量化
自動運転技術の開発とともに、「ゼロエミッション」に対する回答の一つとしてEVに着目し指電気自動車のいちはやくの市販化とその商品性向上のために改良を繰り返すことで電動化技術の向上に努めてきた。また、ユーザーの声を反映し、航続距離を増大させることにも取り組んでいる。
さらなる将来の具体策として、
1.多数セル積層構造による高容量60kWhバッテリー
2.アルミに対して強度で2倍以上、剛性で1.3倍以上の「CFRP」を素材に使ったボディの軽量化
3.車体が受ける頻度が高い4度の横風に対する空気抵抗を低減したエアロダイナミクスボディの3点が示された。
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