期間限定2016年1月4日~22日。商談申し込みはこちら。
100台限定なのでもちろん抽選です。
100台限定、648万円GRMNにおどろいた。iQやヴィッツターボとはまったく違うエンジン、ボディ、足回り他全てに手抜きのない本格的なコンプリートチューンがほどこされていたからだ。トヨタがここまでやるの?648万円で手に入るの?
ニュルを戦ったレーシングカーをそのまま届ける
ガズーレーシングでのレース活動を通じて得られたノウハウを活かし、全方位で高められた運動性能をウリとするトヨタのコンプリートカーブランド「GRMN」iQ、ヴィッツそしてマークXと3車種をベースとしたモデルが発売されているが、その歴史に満を持して加わるのが「86」となる。
「狙いはズバリニュルを戦ったレーシングカーをそのまま届けたいということです」
86GRMNの開発テーマをたずねると即答で帰ってきたのはこの話。その目標となったのは14年にニュル24時間を走り、SP3クラス優勝を遂げた86だという。「このクルマの動的資本が本当によく仕上がって、理想とする86の姿に近かった。もちろん1tを切る車重やスリックタイヤなどの要件は公道に反映できませんが、可能な限りこの質感は活かしたい。そこが開発の大きなテーマとなりました」
86GRMNのチューニングは非常に多岐に及んでいる。まずエンジンは吸気系の変更や内部パーツの低フリクション化により実測値で219psを7300rpmで発揮。組み合わせられるミッションは6MTのみで、ギア間はニュルのデータを参考にクロスさせた専用設定となっている。ちなみに、件のSP3レース車両は230ps強を発揮していたというから、パワー&ドライブトレーンのポテンシャルはそれにかなり近いものになっているようだ。
軽量化で最も効果を発揮しているのはボンネット、ルーフ、トランクフードの素材をカーボンへと置換したことで、これにより車重はkg減。加えてクォーター&リアウィンドをプライバシータイプの樹脂素材に置き換えている。曇り止めの熱戦も仕込まれたそれは表面をガラスコートしており、通常の洗車やふき取りでも問題はないという。これらの減量分はブレース等のボディ補強によってある程度は相殺されるが、高所を中心に軽くしたこともあり、重心高は標準車より約五mm下がり455mm付近となる。
装着されるタイヤはスリックのグリップ感に限りなく近い調律を目指して共同開発されたブリジストンRE-71Rで、サイズが前後異幅の17インチとなる。ノーマルより2kgの軽量化をはたした鍛造ホイールの中に含まれるブレーキはアドヴィックス製で前6ポッド、後ろ4ポッドのモノブロックキャリパーにベルハウジング別体ドリルドディスクを組み合わせ、パッドも攻撃性抑え長時間走行のリニアリティ保持を重視したチューニングが施された。
そのほか、カーボン製エアロエフェクトパーツやレカロ製リクライニングバケットシート、ステアリングの小径、細断面化など、ともあれ変更点は枚挙にいとまがない。これらのエレメントを元町工場に設けられた旧LFA工房に結集させ、ハンドビルドで組み上げる生産プロセスを採っている。
「市販車製造の場こそが最高のクオリティを生み出す。我々がポリシーとして最も大切にしなければならないのはそこです。だから改造車ではなく完成車として86GRMNを送り出す。トヨタのクルマ作りを変えていく1つのプロセスとしても、この企画は大きな意義があります」
乾いたサウンドが気分を盛り上げる
短時間ながら印象的だったのは7000rpmオーバーでもぐんぐんパワーを乗せながら濁りなく吹け上がるエンジンの軽快さ、それに伴うスキッと乾いたエキゾーストサウンド、そして何より、しなやかに路面を捉えるサスの柔軟性の高さだった。聞けば重心が低い分コイルやスタイを締め上げる必要もなく、標準車比で30%増し程度のバネレートで路面追従性を重視した設定が可能になっているという。レートが固定となるカヤバの倒立式タンバーとの相性もよろしく、おそらくはサーキットのみならず、峠道でもすこぶる気持ちよく走れるアシに仕上がっているはずだ。
86GRMN 主要諸元
全長☓全幅☓全高(mm) | 4290☓1775☓1300 |
ホイールベース(mm) | 2570 |
車重(kg) | 1230 |
エンジン | 水平対向4気筒DOHC、1998cc |
最高出力 | 219ps/7300rpm |
最大トルク | 21.1kgm/5200rpm |
トランスミッション | 6MT |
タイヤサイズ(F/R) | F215/40R17、R235/40R17 |
価格 | 648万円 |
今の愛車7年落ちで下取り査定ゼロ・・・でも!
>>かんたん車査定ガイドなら高く売れます!<<