デトロイトショーの初日、1月11日に新型Eクラスがワールドプレミアとなった。W123というコードネームが与えられた5代目EクラスはCクラスに続いて、アルミと高張力鋼板のハイブリッド構造によるプラットフォーム、MRA(モジュラー・リアホイールドライブ・アーキテクチャー)が使われている。
エクステリアデザインはCクラスと同様、スリーポインテッドスターがグリル内に装着されるアヴァンギャルドとアバンギャルドAMGライン、そしてスリーポインテッドスターのマスコットがボンネット上に付くエクスクルーシブラインがある。一見するとCクラスとほとんど同じ。
新型Eクラスのボディサイズは先代に比べ全長を43mm延長し、全幅を3mm狭く、全高を13mm高くした全長4923×全幅1852×全高1468mm。ホイールベースは65mm拡大した2939mm。エクステリアでのトピックスは84個のLEDマルチビームヘッドライトだろう。対向車や歩行者など、車載カメラやナビと連動してキメ細かく配光する先進技術である。近年、メルセデスが力を入れている安全運転支援システムについては、SクラスやCクラスから一歩進化している。更にスマホをドアノブにかざすだけでドア開閉したり、狭い駐車場でスマホの画面を指でぐるぐるまわして自動駐車が出来るリモートパーキングパイロットなどハイテク技術も満載だ。
発表されたエンジンはガソリンが184psの2L直4ターボ(E200)、333psの3L V6(E400 4MATIC)。ディーゼルは195psの2L直4ディーゼルターボ(E220d)と258psの3L V6ディーゼル(E350d)。なかでも新開発の2L直4ディーゼルターボは、シリンダーヘッドとクランクケースがアルミ製となっており、シリンダー内壁にスチールカーボンをコーティングしてフリクションを低減し、結果、燃費が改善するというナノスライドコーティングがほどこされている。また2L直4ターボにモーターを組み合わせたPHVのE350eも用意。今年中にはV6に変わり、新型直6ガソリン、ディーゼルも登場する予定だ。
インテリアはSクラス譲りのデザインで12.3インチの2つのディスプレイは「クラシック」「スポーツ」「プログレッシブ」と3つの異なるデザインを選択することが可能。また新感覚のグラフィック表示や64色から選ぶことができるLED照明、ステアリングから手を離さずに全体のインフォシステムを操作できるタッチコントロールなど、「世界で最も進んだインテリジェントなビジネスサルーン」とメルセデスが謳うのも頷ける内容だ。
新型EクラスE220d主要諸元
全長☓全幅☓全高(mm) | 4923☓1852☓1468 |
ホイールベース(mm) | 2939 |
エンジン | 直4ディーゼルターボ 1950cc |
最高出力(ps) | 195 |
最大トルク(kgm) | 40.8 |
トランスミッション | 9速AT |
欧州複合モード燃費(km/L) | 25.6 |
日本での価格 | 680万円 |