エンジンは排気量も微妙に異なれBMWのみ3気筒という違いもある。サウンドや振動、吹け上がりのスムーズさでは4気筒が勝るも、性能面では3気筒の方がトルク特性にすぐれ、力強さを感じる。シャシー性能はどうこういってもBMWがFRにこだわった意義を感じる。FFの2台も回頭性は良いが、動きの素直さや前後バランスなど、コーナリングでの懐の深さはFRの1シリーズに軍配。ランフラットタイヤの履きこなしも巧く、乗り心地も快適だ。また、当初のAクラスは乗り味に粗さがあったが先日のマイナーチェンジで一変。
1シリーズはFRでも後席や荷室は意外と広い。AクラスはBクラスもあるので、そのあたりは割りきっているようだ。内装の質感は、このクラスながら驚かされた1シリーズをA3が更に上回った。Aクラスはデザインはいいが質感はもう一歩。
先進安全装備は一長一短あるがこのクラスで先鞭をつけたAクラスが総合的にはトップ。A3は採用したエントリーモデルでは自動ブレーキが選べないのが惜しい。
1位は1シリーズ。このクラスでも手を抜いた印象がないし、登場から時間が経過して熟成度が高い。2位には僅差でA3、Aクラスが3位となった。