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新型ポロはゴルフを超えたか?来年夏日本導入

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VWにとっては新興国を含めた世界のマーケットで礎を築く中核車種と位置づけられるポロ。

ここ日本でも月100台前後をコンスタントに売るなど、コンパクトカーの標準的な選択肢となっている。

そのポロが8年ぶりのフルモデルチェンジを受け、来年前半にも上陸する。

日本のユーザーが最も注目するところはそのサイズかもしれない。

これまでのポロは基本設計年次の旧さもあってか寸法的には現行フィットとほぼ同じ。

全長3995mm、全幅1685mm、全高1460mmと、5ナンバー枠内に収まっていた。

しかし、この間に世界的にはBセグメントを取り巻く環境が変化し、今では一昔前のCセグメントに迫るサイズのライバルも多数見受けられる。

が、ポロとしてはVWの金看板であるゴルフの領域に、やすやすと踏み入れるわけにはいかない。

結果としてそのサイズは全長4053mm、全幅1751mm、全高1446mm、ホイールベース2564mmに収まった。

これはトヨタアクアよりも全長が3mm長く、全幅56mmワイド、その一方で全高は9mm低い。

現在のBセグメント水準においては、ほぼ中央値だ。

一方ゴルフと比較すると新型ポロの全幅1751mmは5代目ゴルフの1760mmに近いが、さすがに現行7代目ゴルフの全長4265mm、全幅1800mm、全高1480mmよりは一回り小さい。

新型ポロのプラットフォームはゴルフやパサートにも用いるMQBモジュールをBセグメント用にリファインしたもの。

搭載されるエンジンはEA211系の1L3気筒をボトムに、ディーゼルを含むを9種類が用意される。

日本仕様は当面、コンフォートラインとハイラインの2グレード構成となり、エンジンはともに95ps/17.9kgmを発揮する1L3気筒ターボ、それに乾式クラッチの7速DSCGの組み合わせとなる予定だ。

装備面での最大の特徴は先進運転支援デバイスの充実だ。

被害軽減ブレーキは歩行者検知機能付となった他、ACCは手動パーキングブレーキながらゼロホールドを備えた全車速追従型に進化、サイド&リアブラインドの警報及び衝突抑止機能、パーキングアシストなども加えられ、Bセグメントとしてはトップクラスの内容となった。

ボディサイドのキャラクターラインはその生産・組み付け精度を見せつけるかのようだ。

内外装の作り込みの緻密さもライバルを圧倒する勢いの新型ポロは、車寸を見栄えだけでなくしっかり室内空間の拡大にも使っていて、特に前後席間や荷室はその広がりを実感できるはずだ。

そしてその乗り味も前型に対して、8年分の進化をきっちり感じさせてくれる。

低中速域ではトーションビームサスの癖とも言える横方向の揺すりに加えて細かな上下動もしっかり抑えられており、常速域でのライド感はBセグメントとしては見事にフラットだ。

そこから高速域に至るまでは上屋の風切り音も小さく、187km/hと発表されている最高速付近まで接地感や直進性に全く不満はない。

動的な資質は限りなくゴルフの廉価グレードに近いところが確保されている。

95psの動力性能は必要にして十分といったところだろうか。

0~100km/h加速は10.8秒と、このクラスとしては標準的なものだが、ターボ化によるトルクの厚さは特に2000rpm前後の実用域で実感することができる。

そしてバランスサーレスの3気筒としては低中回転域での振動の少なさは特筆すべきだろう。

が、高速での合流など高回転域を多用する場面ではさすがに微振動が手のひらに伝わることもある。

また、高速巡航時はロードノイズが若干大きめにキャビンに響くなど、さすがにゴルフ同然とはいかないところがあるのも確かだ。

とはいえ、その総合力がBセグメントの常識を塗り替えることは間違いない。

新型ポロはその価格設定次第では、ライバルにとって先代以上の大きな脅威となるだろう。

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新旧ポロと現行ゴルフのサイズ比較

新型ポロ 旧型ポロ 現行ゴルフ
全長☓全幅☓全高(mm) 4053☓1751☓1446 3995☓1685☓1460 4265☓1800☓1480
ホイールベース(mm) 2564 2470 2635
トレッド
(フロント,mm)
1525 1460 1550
トレッド
(リア,mm)
1505 1450 1520
エンジン 直3ターボ 直4ターボ 直4ターボ
総排気量(cc) 999 1197 1197
最高出力(ps/rpm) 95/5500 90/4400-5400 105/4500-5500
最大トルク(kgm/rpm) 17.9/2000-3500 16.3/1400-3500 17.8/1400-4000
ラゲッジ容量(L) 351 280 380

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