初代アコード以来、ホンダのATは並行2軸式という独特なメカニズムを継承してきた。特許の関係もあるが、他人の真似が嫌いな本田宗一郎さんの影響が大。以来40年、ユニークなATで今日までやってきたわけだ。
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しかし、この並行2軸式、1速に1組のギアセットを必要とするため多段化が難しい。8速や9速が当たり前となった今日、ホンダのATは6速どまり。ワイドレンジの多段ATが燃費競争に不可欠になってくるとアキレス腱となりつつあった。そういう背景があるなか、今回ステップATの業界標準であるプラネタリーギア式に路線を転換。ホンダATの歴史で最もエポックメイキングな技術革新だ。
ただし、そこは流石にホンダ。プラネタリー式をやるなら、そのなかで世界トップを目指す意欲満々。4組のプラネタリーギアセットを使い、変速比10の10段変速ATを作り上げてきた。
アキュラRXL(日本名レジェンド)の3.5L V6との組み合わせ、100km/hで1500rpm足らずの10速でクルージングし、徐々に右足に力を入れていくと、8→6→4といった飛び越しシフトですばやく加速態勢に入る。
大胆な制御にもかかわらずシフトは常にスムーズで、マニュアル操作に対する反応もきびきびとレスポンス良好。プレミアムクラスのベストATのひとつに踊り出たすぐれものだ。