ホンダのコンパクトミニバン、フリード&フリードHVが8月にフルモデルチェンジする。エクステリアデザインはキープコンセプトでフロントマスクはフィットにそっくりだという。ボディサイズは現行シリーズとほぼ同じだが室内は内張り、シートレイアウトの工夫で居住空間を拡大、使い勝手を大幅に向上させている。
2列シート5人乗りと三列シート6人乗り、7人乗りを設定し、フリードスパイクと統合されるが、スパーダの様なスポーティモデルもラインアップされる。搭載されるパワートレインはヴェゼルと同じ1.5Li-VTEC+i-DCDハイブリッドと1.5L i-VTECの2本立てで、4WDも用意される。搭載が期待されていた新開発の1L3気筒VTECターボは、今回採用されず、18年にフルモデルチェンジされるフィットにまず搭載され、その後フリードのマイナーチェンジに合わせて追加されるだろう。
直接のライバルはシエンタであることは言うまでもない。昨年7月の発売から半年以上たっても月販1万台規模をコンスタントに売り、納期は4ヶ月と絶好調。そのシエンタを切り崩せるか?
シエンタのパワートレインはガソリンが1.5L直4(109ps/13.9kgm)、HVが1.5L直4+2モーター(エンジンが74ps/11.3kgm、モーターが61kgm/17.2kgm)。これに対し新型フリードはガソリンが1.5L直4(131ps/15.8kgm)、HVが1.5L i-VTEC+i-DCDで1モーター2クラッチ(エンジンが132ps/15.9kgm、モーターが29.5ps/16.3kgm)と予想。パワートレインの性格はガソリン、HVともにシエンタを大きく上回ってくるだろう。
JC08モード燃費もシエンタHVの27.2km/L、ガソリンの20.2km/Lを超えてくるのは間違いない。さらにシエンタHVは2WDのみだがフリードは4WDも設定されるのでこれも強みとなる。最後は価格設定だが、これもガチンコ勝負となるのは間違いない。発売が今年8月、新型フリードに期待大だ。
フリードとシエンタの比較
グレード | フリードHV(予想) | シエンタHV |
全長☓全幅☓全高(mm) | 4250☓1695☓1730 | 4235☓1695☓1675 |
ホイールベース(mm) | 2750 | 2750 |
エンジン | 直4DOHC、1496cc | 直4DOHC、1496cc |
エンジン最高出力(ps/rpm) | 132/6600 | 74/4800 |
エンジン最大トルク(kgm/rpm) | 15.9/4600 | 11.3/3600-4400 |
モーター出力(ps) | 29.5 | 61 |
モータートルク(kgm) | 16.3 | 17.2 |
JC08モード燃費(km/L) | 27.4 | 27.2 |
価格 | 220万円 | 222万6763円 (ハイブリッドX) |