トヨタは4系列店4モデルの専売態勢を維持
トヨタは、このほど4系列店の主軸専売モデルについて現在の各一車種態勢を今後も維持すると、各販社に通達したようです。
その主軸モデルは、トヨタ店はクラウン、トヨペット店はハリアー、カローラ店はカローラ、ネッツ店はヴィッツの4モデルを指定しています。
ただしクラウンについては東京地区がトヨペット店との併売となっており、こちらは特殊事情で例外とします。
この他、各チャンネルの専売モデルは数車種はありますが、一部は専売モデルとして継続する可能性も残されています。
2025年までには現行乗用車のラインアップのうち75%は他社列店との併売車として再編することを販社に伝えています。
トヨタ4系列店態勢は当面維持継続する方針で、地域によっては合同店舗化も進めていくスタンスです。
トヨタは、同クラスの主軸モデルについては統合し、他系列店との併売にするか、ボディを共用しながら、内外装のデザインを変えた姉妹車構成で差別化すべく再編を進めています。
将来の国内新車マーケットが年間500万台規模と低成長化に移行する中で、トヨタはレクサスを含めて150万台を維持するためのモデル政策の再編策と位置付けています。
- トヨタは主軸となるモデルへの統合を図り、車種整理を今後進める見込み。その第一号がカムリで、同クラスのマークXなどが今後統合される可能性が高い。
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カローラを10月11日にマイナーチェンジ
トヨタはカローラシリーズ(アクシオ、フィールダー)を10月11日にマイナーチェンジします。
来夏にはフルモデルチェンジする時期を迎えることから、今回は現行モデルでの最終の改良となります。
改良ポイントは、内外装のデザイン変更や安心パッケージ「トヨタセーフティセンスC」の標準装備車設定などが主な内容です。
現行シリーズは8月いっぱいでオーダーストップとなり、在庫一掃セールに入ります。
なお、現行型は「トヨタセーフティセンスC」がオプション設定(5万4千円)ですが、これが改良モデルは標準装備になり、ほぼこの分が値上げとなる見込みです。
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ダイハツの小型車販売戦略にトヨタの厚い壁
ダイハツはブーン、トールなど小型車の商品ラインアップ強化で登録車の年間販売を3万台まで拡大することを目指しています。
しかし、これを達成するにはトヨタの厚い壁が立ちふさがっています。
ダイハツはオリジナルの小型車を市場投入する場合、単独ではできず、常にトヨタへのOEM供給をする姉妹車とのセットで発売しなければならない運命を担っています。
ブーンのトヨタブランド車はパッソ、トールはルーミー/タンクです。
同じモデルですが、トヨタの圧倒的なブランド力とセールスパワーによって、販売台数は10倍以上もの大差がついています。
ユーザーから見れば、ダイハツブランドを購入するよりもトヨタブランドを選ぶ方が、アフターケアの心配がなく、リセールバリューも高いので買い得感があります。
ダイハツは、低金利の残価設定ローンやキャッシュバック、ナビの割引セールなどのキャンペーンで対抗していますが、思うようにかくはんできていないのが実情です。
- 小型車販売の拡大を目指しているダイハツ。しかし、トヨタブランドの姉妹車があるために、ブーンやトールなどの売れ行きはいまひとつな状況だ。