大がかりなマイナーチェンジを受けた86。やはり目立つのはエアインテークの開口部を大きく取り、形状が滑らかになったフロントバンパーとLEDヘッドライトの組み合わせ。サイドのバッチはシンプルな丸型に変更。これはバンパーからの風の流れをよりスムーズにする効果もあるそうだ。リアバンパーと共にテールランプをLEDに変更され、エアロスタビライジングフィンの形状も見直された。
開発責任者の多田氏が力説する空力特性の良さ
開発主査の多田氏に改良のポイントを聞いた。「ボディの前後バンパーを含む新たに採用したボディパーツが空力面でハンドリングを向上させています。高速域でのハンドルを切りはじめる挙動では空力面の影響が大きいので、前後バンパーの形状を改良した事で、よりスムーズな動きを体感していただけるようになったと思います。まだお披露目していませんが、より空力に影響するリアウィングの形状も大きく変えています。ボディ、サスペンション、エンジン全てを加えました」とのこと。
また多田氏は「これまで毎年参戦してきたニュルの耐久レースや全国各地で行われたオーナーイベントなどでお客さまの声を聞いたりまたサードパーティのカスタマイズパーツなどからもフィードバックできるものを積極的に取り入れました。リッター100馬力というエンジンも各国の規制に適合させたエンジンとしては限界まで「攻めて」いたのですが、さらにエンジンの給排気系をすべて見直し、エンジン内部のフリクションを極限まで低減させることでMTの出力をプラス5psの205psにまでアップ、6MTのギアレシオも最適化させています。ヘッドライトは形状自体の変更をしていないのですべての新型パーツが現行モデルにも交換適用が可能です。現行モデルも限りなく新型のスペックに近づけられるという「楽しみ」も残しています」と話してくれた。6月の発売が楽しみ。