個性派オープンスポーツ10月8日より388万円で販売開始!
サイドからリアにかけてのラインと言うかフォルムは確かに「マツダロードスター」なんだけど、ハニカム形状のグリルと大きな目玉のようなヘッドライトのフロントマスクで随分と違った雰囲気。8月5日、アバルト124スパイダーが正式に日本で発表された。ワングレードで価格は6MTが388万円。
この車、言うまでもなく基本骨格をマツダロードスターと共にする。とは言え共同開発というのではなく、あくまでも「共通」なのはフロアやボディ骨格、サスペンション形状などと言ったアーキテクチャのみで、これをベースにフィアットが独自に内外装デザイン、パワートレーン、サスペンション開発などをして「124スパイダー」を完成。そしてさらによりスポーティに仕上げたのがこの「アバルト124スパイダー」なのである。
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ロードスターと真逆の魅力をトコトン追求!
搭載されるエンジンは1368ccの直列4気筒ターボエンジンで最高出力170ps、最大トルク25.5kgmを発揮する。マツダロードスターは「原点回帰」をキーワードに、軽量化とエンジンのダウンサイジングを実行。
前型では2Lまで排気量が拡大したのに対し、あえて131ps/15.3kgmの1.5L NAエンジンを搭載するのとは対照的。
「ちょうどいいパワーと軽快なフットワーク」を身上とするロードスターに対し、同じ基本骨格から誕生したアバルト124スパイダーはパワーとトルクを生かしたグイグイ走る魅力をアピールするあたりが面白い。
これ、「どちらが正しい」ということではなく、車の魅力は人によって感じ方が違うし、作り手の考え方によっても千差万別、ということを改めて知らしめてくれる好例だ。
ちなみに車重はロードスターRSの1020kgに対しアバルト124スパイダーは1130kgと110kg重たい。この差がフットワークの違いにどう現れるかは、早く試乗で確かめたい所。
インテリアはインパネの基本造形やセンターパネルなどにロードスターの面影を感じるものの、メーターデザインやシートなどがアバルトオリジナルでイタリアンデザインを感じる。価格は388万円でロードスターRSに対し68万円プラスと、割高感はない。ちなみにアバルト124スパイダー、広島県のマツダ本社工場でロードスターと混流生産される。
アバルト124スパイダーとマツダロードスターRSの比較
アバルト124スパイダー | マツダロードスターRS | |
全長☓全幅☓全高(mm) | 4060☓1740☓1240 | 3915☓1735☓1235 |
ホイールベース(mm) | 2310 | 2310 |
車重(kg) | 1130(1150) | 1020 |
エンジン | 直列4気筒DOHCターボ | 直列4気筒DOHC |
排気量(cc) | 1368 | 1496 |
最高出力(ps/rpm) | 170/5500 | 131/7000 |
最大トルク(kgm/rpm) | 25,5/2500 | 15,3/4800 |
トランスミッション | 6MT(6AT) | 6MT |
サスペンション(F/R) | ダブルウィッシュボーン/マルチリンク | ダブルウィッシュボーン/マルチリンク |
タイヤサイズ | 205/45R17 | 195/50R16 |
JC08モード燃費(km/L) | 13.8/12.0 | 17.2 |
価格 | 388万円(399万6000円) | 319万6800円 |