NISMOのDNAとe-POWERが新たな領域の走りを実現!
ノートのポイント
- NISMOならではの車体剛性アップ、エアロダイナミクス、専用の足回り
- NISMOのために専用設計された3つのドライブモード+エコモード
- e-POWERならではのワンペダル感覚の新感覚ドライビングプレジャー
グレード | エンジン | 価格 |
e-POWER NISMO | HR-12DE-EM57 | 245万8080円 |
NISMO | HR12DDR | 209万4120円 |
NISMO S | HR16DE | 232万8480円 |
ノートe-POWERに早くもNISMOバージョンが登場。文字通り、e-POWERは新しい形のEVと日産が発信しているように、エンジンで発電して電気モーターで走る。そのモーターパワーの走りが、どのようにチューニングされたのか興味深いところだ。
今回の試乗コースは富士スピードウェイのショートコース。ここは、一般公道のワインディングに似た曲がりこんだ小さなRのコーナーや、切り返しコーナリング、そして登坂しながらの旋回もある。
浮世離れした本格的サーキットとは異なり、現実的なテストができるというわけだ。
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走りを支える機能性
エクステリアは、既存のノートNISMOからキャリーオーバーされているが、ノートNISMO、NISMO S共に、今回内外装に新たなデザインが採用されている。
注目なのは、リアフェンダー後部のフラットな面。MY-17 GT-Rにも採用されている手法で、リアタイヤハウス内からの空気の抜けを整流し、エアロ全体でゼロリフトを達成してると言う。これは基準モデルよりも約30%の向上となる。
ところでe-POWERを外観から見分けるには、フロントグリルにブルーアクセントが入っているか否か。また、左右ドアにe-POWERのエンブレムが配されている。
インテリアで一番気になるのがシート。標準装備のスポーツシートはNISMO Sと共通で、しっかりとクッション性を持たせながらも、サイドサポートなども本格的。他に、オプションでレカロと共同開発したセミバケットタイプも用意される。
で、今回試乗したモデルは標準シート。しかし、これは素晴らしい座り心地。
NISMOでは、ターゲットカスタマーをパフォーマンス・シーカー(主にZやGT-R)とハイライフ・シーカー(ノートやジュークやマーチ)に分けていて、e-POWERはハイライフ・シーカーでも、スカートの短いお姉さん達にも注目して欲しいとのこと。
確かに、このシートの暖かいフィット感は女性にも受けるはず。
ノートにはステアリングにテレスコ機構がないため、基準車ではやや前のめりなドライポジだが、このシートなら文句なしのドライポジが取れる。
走り出すと、基準車にはない高級感が漂う。安っぽさが感じられない。それは、ボディから伝わる剛性感と振動の少ない走行フィールだ。
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ノートe-POWER NISMOのVCMチューニング
モード | レスポンス | 駆動力 | 回生力 | 狙い |
ECO | 低 | 全域 マイルド |
市街地 (低車速) で強停止可能 |
燃費性能を 最優先した特性 |
ノーマルD |
中
|
加速の
伸び重視 |
中程度 | 日常シーンで加速不満を 感じない余裕の加速特性・ 適度な回生で混雑した高速も楽に走れる。 |
ノーマルB | 高車速で強 | 連続する下り坂でブレーキを踏むことなく走行できる | ||
S | 高 | 低中速の 力強さ+加速の伸び |
高速~中速 まで強く一定の減速G |
登坂のワインディングを 気持ちよくワンペダルで 走行できる |
一味違うe-POWER
ノートe-POWERのドライブモードには、ノーマルのDとB、そしてスポーティなSとECOの4モードがある。
e-POWER NISMOは、専用チューニングコンピューターを搭載して、ECOモード以外の走りを強化している。
特に、発進加速や低速域からの加速レスポンスが力強い。アクセル全開で高速域に達してしまえば、最高出力&最大トルクは基準車と変わらないが、スポーツモードではレスポンスと加速性能が明らかに強化されている。
コーナーからの立ち上がり加速が気持ちよく、踏みすぎ注意である。
e-POWERの醍醐味は、アクセルワンペダルによる速度コントロール。そこで、NISMOは加速性能だけではなく、減速域もチューンされている。
ノーマルでは低速になるに従って回生ブレーキが強くなるが、NISMOでは高速域から同じテンションで回生ブレーキが作動する.
つまり、アクセルを離せば、どの速度域からでも高い回生ブレーキ(最大0.15G)が得られ、回り込んだコーナーでのアクセルON/OFFで威力を発揮。
コーナリング中、アクセルだけでもハンドリングをコントロールできる。
リーフと同じパワーユニットを搭載し、リーフよりも約130kgも軽量ゆえに、その走りは軽快でスムーズ。
とはいえ、ノートの基準車よりは約100kg重いため、フロントエンドのバンパー内にクロスバーを採用し、フロアトンネルにもトンネルステーを追加して剛性を高めている。
これらによって操舵に対する応答性も良く、素直にロールする。サスペンションは、フロントはスタビ径のサイズアップと、リアは約30%スプリングレートを固めている。もちろんダンパーも外筒径をアップして減衰力をチューン。
これらのチューニングを担当したのは、日産の匠集団とも言えるオーテックジャパン。素晴らしい仕上がりだ。
ノートe-POWER NISMO諸元表
全長☓全幅☓全高(mm) | 4165☓1695☓1530 |
ホイールベース(mm) | 2600 |
エンジン | 直3DOHC |
排気量(cc) | 1198 |
最高出力(ps/rpm) | 79/5400 |
最大トルク(kgm/rpm) | 10.5/3600~5200 |
重量(kg) | 1250 |
モーター最高出力(ps) | 109 |
モーター最大トルク(kgm) | 25.9 |
エコカー減税 | 免税 |
価格 | 245万8080円 |