つながる楽しさと充実の安全装備を持つ実力派SUV
ドイツ本国で9年連続SUVのベストセラーとなるVWティグアンの新型が登場となれば、輸入車SUVの勢力図も変わってくる。
今回の試乗はRライン。RラインはコンフォートラインやハイライトとはLEDヘッドライトと専用バンパー、ボディ同色のサイドシルカバーを装着し、最上級グレードにふさわしい仕立てだ。
足回りは255/45R19とこのクラスに19インチ?と思ったが、乗り心地は街中では若干硬く感じるが、スピードを上げるほどにフラットになり、スポーティ度を増すというもの。
1.4Lターボの最高出力150psは6速DSGとのマッチングが絶妙で不満はないが、Rラインは180psくらいあってもいいのかなと思う。
ゴルフにも装着されるACT(アクティブシリンダーマネジメント)と呼ばれるエンジンへの負荷が大きくない時に4気筒を2気筒にするシステムは130km/h以下、1400~4000回転で作動するが、2気筒に切り替わる際にも違和感がなく、日本ではゴルフ以上に燃費に貢献しそうだ。
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ライバルをリードする先進装備の数々
新型ティグアンの大きな魅力がインフォテイメントシステム。ナビゲーションやオーディオ設定をスマートフォン感覚でタッチパネルディスプレイで操作できる。
またモバイルオンラインサービス、「VW Car-Net」を使えば、最寄りの最も安いガソリンスタンド情報や駐車場の空き情報などが手に入る。
最安値のスタンドが見つかるのはありがたい。「ちょっと走ったら2円安いスタンドが見つかった」と言ったことがないわけだ。
また「App-Connect」を利用すればUSB接続するだけで、スマートフォン内のアプリを車内で楽しむことができる。
そしてもう一つ注目すべきが安全装備の充実。歩行者検知機能付き自動ブレーキ、バックで出庫時安全確認をサポートするリヤトラフィックアラート、歩行者への衝撃を緩和するアクティブボンネット、衝突後の多重事故に備えるポストコリジョンブレーキシステムなど枚挙に暇がない。派手さはないが長く付き合える実力車。いかにもVWらしいモデルだ。
- RラインはLEDヘッドライトとブラックの専用バンパーを採用、19インチアルミホイールやクロームのエキパイと共に精悍な印象となる。
- Rラインは専用のスポーティなファブリックシートが装着される。カラーはチタンブラック。
- ポストコリジョンブレーキシステムは衝突時にセンサーが働き、自動でブレーキをかけ10km/h以下になるまで減速させ、対向車線へのはみ出しによる多重艦衝突の危険性を低減するシステムだ。
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ティグアン TSI R-Line
全長☓全幅☓全高(mm) | 4500☓1860☓1675 |
ホイールベース(mm) | 2675 |
車両重量(kg) | 1540 |
エンジン | 直4DOHCターボ |
排気量(cc) | 1394 |
最高出力(ps/rpm) | 150/5000~6000 |
最大トルク(kgm/rpm) | 25.5/1500~3500 |
トランスミッション | 60DCT |
JC08モード燃費(km/L) | 16.3 |
価格 | 463万2000円 |