昨年夏にビッグマイナーチェンジを受けたばかりで、デビュー当初は10年間のモデルスパンで登場した現行86/BRZだが、次期型は意外に早く登場することになりそうだ。
現在のところ、デザインスタディの段階であるのは間違いないが、21世紀のスポーツカーとして性能と安全性、そして環境性能を兼ね備えたモデルにふさわしいエクステリアとなる。
注目のパワートレーンは新開発の1.5Lターボ+モーターで、最高出力200ps程度というのは現行型と同じ。低重心の新しいコンセプトを持った新時代のスポーツとなる。
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次期型BRZ
吉永社長がメディアに対して明言している通り、次期型BRZは既に開発が進められている。当然、現行86/BRZと同様にトヨタとの共同開発ということになるが、スバル側の方が熱心に動いている可能性が高いと言うから大いに期待できそうだ。
そしてそのパワートレーンは、新開発の水平対向1.5L直噴ダウンサイジングターボにハイブリッドを組み合わせた新世代ユニットとなる。
ターボとモーターを組み合わせることで、その最高出力は現行型86/BRZの搭載する水平対向2L NA、FA20と同じく200ps程度。
現行型が登場してすでに5年が経過し、86ではGAZOによりGRMNモデル、そしてBRZには500台限定のBRZ tS、さらにはコンセプトだが2Lターボを搭載した過激なBRZ STIパフォーマンスも登場している。
当初、スポーツモデルとして10年前後のモデルスパンを予定していた86/BRZなのだが、設計に自由度が少なかったことから今後の発展性が見込めず、早めのフルモデルチェンジの可能性が高まっている。
今後のスケジュールとしては、次回19年の東京モーターショーで何らかのコンセプトモデルを発表。
トヨタがアピールしたい翌20年のオリンピックイヤーで次期型86/BRZの販売開始、という青写真が透けて見えてくる。
デザインに関してもまだ未定の部分が多いのだが、21世紀のスポーツカーにふさわしいスタイリングになることは間違いない。
次期型でもSTIモデルが追加されるのはほぼ確定事項であり、その動向にはスバリストならずとも注目しておきたいところだ。
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次期型フォレスター
ボディサイズは現行型よりも若干大型化されることになる。フロントマスクの印象もヘッドライトのコの字型をより鮮明にし、フロントグリルも大型化されることで押し出し感を向上したクロスオーバーSUVとなって登場する。
デビューしたばかりの新型XVに続くSUVモデルとしてSGP(スバルグローバルプラットフォーム)を引っさげ、来年夏に新型となる五代目。
フロントマスクは、スバル車のアイデンティティであるヘキサゴングリルと「コの字」型のヘッドライトとの組み合わせとなるが、グリルが現行モデルよりも大型化され、より押し出し感を強調したスタイリングとなる。
注目したいのがパワートレーン。現行型はFA20型水平対向直噴2Lターボ、FB20型水平対向直噴2L NAの2本立てだったが、次期型では2Lターボに代えてレガシィとアウトバックが積むFB25型を新たに直噴化した2.5L直噴NAを採用し、2L NAは現行インプレッサが搭載する直噴仕様と同じになる。
そして見逃せないのが新規に追加されるハイブリッドモデル。先代XVハイブリッドに搭載されていたFB20型2L NAエンジンを搭載し、これにトヨタ式の遊星歯車動力分配機構を組み合わせたハイブリッドシステムを採用する可能性が高い。
プロペラシャフトで後方に動力を伝達する分配機構を持つメカニカル4WD方式となるのはスバルらしい。
もちろん、シャシーはスバルグローバルプラットフォームを採用し、現行モデルに比べ操縦安定性と乗り心地が一気に向上することになる。
デビューは来年1月のデトロイトショーが有力だ。グローバルで販売の主力となるSUVだけに見逃せない。