ハイブリッドの価格を装備差も補正して割り出すと、ノーマルエンジンよりも約35万円高い。減税額の違いを含めると約32万円に縮まる。それでもこの実質格差を燃料代の差額で取り戻すには、約16万kmも走る必要がある。1年間に1.5万kmを走っても10年以上だ。
シエンタの場合、ノーマルエンジンのJC08モード燃費が20.2km/Lと優れているので、ハイブリッドの27.2km/Lは、比率にすれば135%にとどまる。ハイブリッドのメリットが乏しい。
ハイブリッドは反応の素早いモーター駆動を併用するから、巡航時の緩い加速などがノーマルエンジンよりも滑らかだ。ノイズも抑えられて走りの質もより高いのだが、それを理由にハイブリッドを選ぶほどの魅力はない。
ボディが重く、旋回時における後輪の接地性が少し下がることなども考えるとノーマルエンジンを選びたい。