14年8月にデビューした現行型スバルWRX STI&S4。あれからまもなく2年半が経過しようという今年1月、開催中の北米デトロイトショーにビックマイナーチェンジモデル(北米仕様)がその姿を現した。
スバルWRX STI
フロントマスクを大幅に迫力アップ!機械式DCCD(一部電制)を全自動式へ変更
まずはWRXシリーズのイメージリーダーモデルとも言えるSTIだが、フロントバンパーの形状が大幅に変更された。
中央と左右の開口部が大幅に拡大されており、前期型よりも精悍で迫力のあるフロントマスクに仕上げられている。
いわいう年次改良モデルのD型に当たる今年仕様は、スバル車の場合、他のメーカーで言うところの「マイナーチェンジ車」となる。つまり、後期型仕様ということだ。
STIの注目点はDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)。名称は同じだが、これまで初期作動が機械式(一部電子制御)だったものがすべて電子制御式に切り替わる。ただし、そのDCCDの変更点は一切アナウンスされないのもスバルらしいといえばスバルらしい。
また、エクステリアではほかにアルミホイールの意匠が変更され、ボディサイドの下側にキャラクターラインが入った。
さらにアルミホイールから覗く黄色い6ポットブレーキの対抗キャリパーが目立つ。前期型では目立たないブラック塗装だったので、その存在感は圧倒的だ。
WRX STIの北米仕様はエンジンがEJ25、つまり2.5L水平対向4気筒ターボ(305ps/40.1kgm)。
これは北米特有の嗜好で、切れ味の鋭い吹けが持ち味である2LのEJ20ターボよりNA領域でのトルクバンドの有用性からEJ25が選択されているのだが、そのエンジンスペックに特に変更はない。
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スバルWRX(日本名WRX S4)
フローティングタイプのブレーキキャリパーはレッドに塗装され、スポーツに。
北米仕様のWRX(日本名:WRX S4)も合わせてマイナーチェンジ。こちらもSTIに準ずるエクステリアの変更が施されており、アルミホイールもスポーティな5スポークタイプに変更され、前期型の簡素なものよりも品質感をぐっと向上させている。
予定では今年秋頃、日本でもWRX系2モデルのマイナーチェンジが実施される。ますます魅力度をアップさせたWRX STI&S4のすごさに目が離せない。