まず参考としたノーマルモード同士の市街地での燃費は、ノートe-POWERはブレーキペダルを踏んだ際の回生制動がない上、アクセルオフでも強い回生制動を行わないため、減速時にバッテリーに戻る電力の少なさも原因となり、アクアの圧勝となった。
下表の①から③の走行パターンでは2台ともエコモードで走行(ノートe-POWERのエコモードはアクセルオフだけで停止できるほど強い回生制動がかかり、アクセルレスポンスも鈍くなる)。
燃費自体は全区間アクアが上回ったが、その要因は①の市街地では減速エネルギーをバッテリーに貯めやすくなったものの、アクアに対し100kg以上車重が重く加速時の燃費の不利は否めず、比較的スピードが遅かった②の高速道路はエンジンの効率の良い所で充電できたのかアクアの燃費に近づき、③の高速道路&市街地は高速道路の流れが速かったこともあり、ノートは空気抵抗の大きさも不利に働きアクアとの燃費の差が開いたといったところだ。
燃費ではアクアに劣る結果となったが、ノートには室内の広さやモーターだけで加速するレスポンスの良さという武器もあるので、フィットハイブリッドやデミオディーゼルも含めたコンパクトクラスエコカー選びで迷った際には燃費だけでなく、総合力で選ぶべきだろう。
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ノートe-POWER vs アクア実燃費テスト結果
走行パターン | ノートe-POWER (km/L) |
アクア (km/L) |
①市街地16.8km | 25.4 | 30.1 |
②高速道路35.2km | 27.3 | 28.5 |
③高速道路&市街地77.6km | 25.5 | 29.1 |
合計129.6km走行実燃費 | 26.0 | 29.1 |
(参考)ノーマルモード 市街地18.3km |
21.3 | 27.0 |